Torrentでせっかくファイルをダウンロードして保存してたのに、間違ってデータを消去していまったとき、どうしますか?
消去といっても、多くのパソコンには2パターンの消去があります。
1つ目は、ただゴミ箱に捨ててしまっただけのパターンです。
そういったときは、ゴミ箱フォルダを開いて、「元に戻す」を選択することで、ファイルを復元することができます。
2つ目は、完全に消去してしまったパターンです。
こうなると、データを簡単に取り戻すことはできません。
ただ、そういった完全な消去を行っても実はファイルのデータ自体はパソコン上に残っていることがよくあります。
データが残る理由

実は、私たちがエクスプローラーやFinderで「データを消去」を実行すると、パソコンが管理している「ファイル一覧情報」からそのファイルの情報が消去されることになります。
そのファイルのデータ自体が消去されるのは、別のファイルを保存しようとしたときです。
難しいですね。
ある一冊の本があるとします。
その本の中の「第3章 人と狸とゴリラ」という章だけを消去するとします。
「この章を消去!」と実行すると、本の目次から「第3章 人と狸とゴリラ」という目次が消去されて、ページ番号が振り直されるようなイメージです。
あくまでも、目次から消えただけなので、第3章の文章自体は本の中に残っています。
もし、第3章を書き直して「新第3章 らっきょとコウモリ」というデータを上書きすると、元々のデータは上書きされてなくなってしまいます。
つまり、仮にパソコン上で消去を行ったとしても、実はデータ自体はパソコンの中に残っているということになります。
復元方法

それでは、そういった残っているデータをどうやって復元することができるのでしょうか?
目次から消えてしまったデータを通常は、見ることができません。
データ復旧のプロなどがHDDを直接、読み込んでデータを見つける必要があります。
しかし、そういったプロの業者に依頼すると最低でも10万円は必要となってきてしまいます。
そこで、今回活躍する紹介するソフト「EaseUS Data Recovery Wizard」です。
このソフトを利用すると、自動的にパソコンのデータをスキャンしてファイルを見つけ出してもらうことができます。
EaseUS Data Recovery Wizardで復元できるのか?
実際に、「EaseUS Data Recovery Wizard」を利用してファイルの復元を行ってみました。
今回は、以下の写真を誤って消してしまったときを想定しています。

ファイル名:IMG_1573.jpg
ちなみにこの写真は管理人が札幌旅行に行ったときに、二条市場で食べた海鮮丼です。
さて、この大切な旅行の写真が消えてしまったらどうしましょう。
USBメモリから消去
画像ファイル

まずは、実際にUSBメモリ内に先ほどの海鮮丼の写真があります。写真を開いて見ると、ちゃんと美味しそうな海鮮丼が表示されます。

この写真を削除してみました。実際にFinderからも見えなくなっていることがわかります。

それでは、「EaseUS Data Recovery Wizard」の出番です。
ソフトウェアを起動してください。インストール方法は下の方で紹介しています。
起動すると、本当に開くかどうか聞かれますので、「開く」をクリックしてください。

パスワードの入力画面が表示されますので、入力してください。

次にセキュリティの設定画面が表示されますので、画面の表示方法にしたがって、「EaseUS Data Recovery Wizard」のアクセスを許可してください。

スキャンするディスクを選択する必要があるので、USBメモリを選択してください。
私の場合は「Generic STORAGE DEVICE Media」の「NO NAME」を選択しました。

そうすると、自動的にファイルのスキャンが始まります。
目的のファイルが表示されるまで、しばらくまちましょう。
目的のファイルをすぐ見つけられることができたら、スキャンが完全に終了していなくてもファイルを選択して、右下の「今すぐ復元」をクリックすることでファイルを復元できます。
また、ファイル名をダブルクリックするとそのファイルを一時的に復元して、プレビューを見ることができます。

目的のファイルがすぐに見つからない場合は、スキャンが完全に終了するまで待った上で右上の「検索」にファイル名を入力して検索することもできます。
「今すぐ復元」をクリックすると、ファイルを復元する先を指定する画面になります。
復元したファイルを保存したい場所を選択して、右下の「保存」をクリックしてください。

ファイルの復元と保存が成功すると、「リカバリーが完了しました!」というウインドウが表示されます。
リンクが表示されているので、そのリンクをクリックするとFinderで復元した場所を開くことができます。

実際に復元できてるか開いていましょう。

指定した場所に、消してしまったファイルが復元されていました。
そのファイルを開いてみると、ちゃんときれいな美味しそうな海鮮丼の写真が表示されました。

動画ファイル
次に動画ファイルを復元できるか試してみます。
同じく札幌旅行のときのテレビ塔から撮ったタイムラプス動画です。

これをUSBメモリのコピーしてみます。

削除します。

同じく「EaseUS Data Recovery Wizard」で復元してみます。
ちゃんと、ファイル名が表示されています。

復元してみましょう。

Finderで復元先を開くと、ちゃんとファイルが表示されています。

もちろん、そのファイルを開いて動画を再生することもできます。

これで大切な旅行の思い出を間違って消してしまっても、「EaseUS Data Recovery Wizard」で復元することができました。
「EaseUS Data Recovery Wizard」の特徴
無料版あり
「EaseUS Data Recovery Wizard」では、無料版とPro版とTech版の3つのバージョンがあります。
なんと、無料版でも2GBまでのファイルであれば、間違って消してしまったファイルを復元することが可能です。
そのため、小さなファイルであれば、お金をかけずに復元できます。
また、複数のファイルを消してしまったときも、無料版で一部のファイルを復元できるか試してみて、可能であれば有料版を購入してすべてのデータを復元するようなことも可能です。
そのため、ソフトウェア代金を支払って購入したにもかかわらず、目的のファイルを復元することができなかったという可能性を減らすことができます。
30日間内の返金保証

また、ソフトウェアが役に立たなかったというときには購入から30日以内であれば、返金を受けることも可能です。
対応ファイルが多い

「EaseUS Data Recovery Wizard」は、写真や動画・音声はもちろん、ワードファイルやエクセルファイル・PDFなど多種多様なファイルに対応しています。
ほとんどのファイルは、「EaseUS Data Recovery Wizard」で復元可能です。
Mac対応
Macでは、セキュリティの高いファイル保存形式を採用しています。
そのため、消去してしまったファイルの復元が非常に複雑です。
「EaseUS Data Recovery Wizard」では、標準でMacのファイル保存形式に対応しています。
プレビュー可能
ファイルを実際に復元する前に、プレビューしてどのファイルを復元するか選択できるのも非常に便利です。
アップデート可能

新しいファイル形式が出てきたときやソフトウェアの機能改善などがあった際には、アップデートが必要となります。
「EaseUS Data Recovery Wizard」では、一度ライセンスを購入していれば、無料でアップデートを受けることが可能です。
「EaseUS Data Recovery Wizard」のセットアップ方法(Mac版)
ダウンロード方法
それでは、実際に「EaseUS Data Recovery Wizard」のダウンロードする方法を解説します。
公式サイト:「EaseUS Data Recovery Wizard」
「EaseUS Data Recovery Wizard」の公式サイトにアクセスして、「無料ダウンロード」をクリックしてください。

そうするとダウンロードが始まります。
ダウンロードが終了したら、ダウンロードしたファイルを開いてください。
インストール方法

開くとインストールするためのウインドウが表示されますので、左の「EaseUS Data Recovery Wizard」のアイコンを「Application」フォルダにドラッグ&ドロップしてください。
これでインストールは完了です。
Application一覧にソフトウェアが表示されてますので、クリックして起動することができます。

以上が、「EaseUS Data Recovery Wizard」でファイルを復元できるかの検証と解説・インストール方法でした。
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